LIVE GRACE 2019 -OPUSⅢ- 直前 今見てほしい水樹奈々のライブBD/DVD

来週の今頃は帰りの汽車の中とか信じられぬ!
GATEはライブビューイングにしか行かなかったので、実質2年ぶりの冬ライブです。
6年ぶりのフルオーケストラライブってことで、ぼくのかんがえたさいきょうのセトリ妄想が捗りますが、勝手に期待してがっかりしたくないな~~とか延々悶々としてしまう。

というわけで気分を高めるために過去のライブ映像を見返しているわけですが、2019年冬現在リリース済のライブBD/DVDでいちおしの3公演を勝手にレビューします。


「LIVE THEATER 2015 -ACOUSTIC-」(2015年6月17日リリース)
これこれ!!!!!!!こういうライブが見たかった!!!!!!!が実現した、初のアコースティックライブ。
アコースティックのアレンジって、ピアノ/ギターと歌だけとかジャズっぽいのとか色々ありますが、会場に作られた4つのステージを巡りながら多様なアレンジを物語形式で聞かせていく構成。
教会でひとりきりで歌っていた少女が外の世界で様々な音楽そして仲間と出会っていく・・・というストーリーが奈々さん自身が歩んできた物語と重なって、終盤、メインステージで全員で奏でる「Song Communication」は涙なしには聞けない。数々の実績を積み上げてきた奈々さんが「カンペキじゃないからみんなが必要」って歌うんだよ!?心臓捧げるわ
声と楽器だけのシンプルな編成で届けるという音楽の原点が、その後行われるツアーでのどんどん尖っていくアコースティックコーナーへと繋がっていくのでした・・・。


「LIVE GALAXY 2016 -FRONTIER-」(2016年9月14日リリース)
2回目の東京ドーム公演は水樹奈々史を2分割するというコンセプト。初期の懐かしいあの曲も久し振りに聞ける!?・・・という(古参)ファンの期待が「うーんコレジャナイ」という戸惑いに変わった1日目「GENESIS」。アマゾンレビューだとGENESISの方が評価が高いようで(実際レジェンド級の曲が揃っているんですけど、これ最近も歌ったよね~~ってめんどくさいファンは思ってしまう)、多分ファン歴が深いほど見たいものと見せたかったものとのギャップが開いてしまったんだと思うんですけど・・・。
で、2日目。ライブタイトルにもなっている「GALAXY」を感じさせる曲が増え、コアなファン向きみたいなセットリストになってしまってはいるんですけど、世界観も含め満足の内容。ただムービーのストーリーが不穏すぎて、2日目で回収されるのかなと思いきや・・・結局廃棄されたロボット(アンドロイド?)の行方は・・・
ハイライトは「Trickster」からの「Exterminate」。この2曲、歌い終わりと歌い始めをアカペラで繋ぐことになるんですよね。東京ドームに広がる奈々さんの声と張り詰めた空気に、宇宙でライブを見ているみたいな錯覚を起こします。
アンコールのラスト、「天空のカナリア」からMCを挟まずに始まる「愛の星」も、地球を包み込むような歌声に泣ける。かわいさやはつらつさを武器に始まった水樹奈々という歌手は、いつの間にか宇宙を歌えるような存在になっていたんだなあ。
チェリボセイバーが好きすぎて10回以上見てるんですけど、これについての裏話は「GENESIS」のコメンタリーで触れられてます。(なおボーカルの福長さんは東方神起のサポートバンドメンバーでもあります)


「LIVE ZIPANGU 2017」(2017年11年15日リリース)
過去最高だと思ったLIVE THEATERを超える最高のライブ。なぜなら「WILD EYES」でファンになった人間なので、最高のセットと衣装でこの曲が聞けるなんて・・・それどころかバジリスクを柱としたライブが見られるなんて・・・我が人生に一片の悔いなし。嘘、「午前0時のBaby Doll」をもう一度聞くまでは死ねない。
甲子園では正直ピンとこなかった「STARTING NOW!」ですが、ライブの締めくくりにみんなでC&Rしていると多幸感が溢れてきて泣けた(何を聞いても泣く)。
このツアーでは奈々 vs チェリボ タイマン14番勝負と題した企画コーナーが行われましたが、初日のヴァイオリンと歌だけの「アンティークナハトムジーク」があまりにも素晴らしくて、演奏後の拍手が全然鳴り止まなかったことを鮮烈に思い出します。なぜダイジェスト収録にしてしまったのか。これだけは絶対に許せん