NANA MIZUKI LIVE THEATER 2015 -ACOUSTIC-

今更感がはんぱないですが、FCイベントまでには、という勝手な使命感で書いています。


8月3日の横浜スタジアムで発表されてからそれはもう楽しみで楽しみで、でも期待と全く違うものだったらどうしよう、という不安を勝手に抱えて胃を痛めていましたが、蓋を開けてみたら今まで入ったどの公演とも比べようがないくらい、素晴らしかった!!!!!
アコースティックギターやピアノ伴奏だけ、みたいな王道も聞きたいし、ジャジーなものも聞きたいし…。でも同じテイストのアレンジばっかりじゃ嫌!というわがままが、まさか全部叶うなんて…。
今までアコースティックコーナーで披露されていた楽曲を考えても、クラシカルなものからポップなものまで幅広い選曲だったわけですが、正直、「待ってました!」よりも「それアコースティックでやっちゃう??」って思うことの方が多かった。それが、今回のアコースティックライブでは唐突感もなく、全ての曲がひとつのストーリーを構成するピースとして成立していました。そしてそれを表現するための4つのステージ。白い布のかかったサブステージを見た時は「マサルさんの家か?」と不安になりましたが、ライブなのにお芝居の場面転換のように異なる設定の舞台装置を作ってしまう発想は、私の中にはなかった。

 

以下、印象に残った曲。

 

ray of change(17日のみ)
これ絶対歌うよね歌うしかないよね歌ってくださいじゃなきゃしぬくらいの気持ちでこのライブに臨んでいたのでイントロ流れた時に変な声が出ました。ケニーのスナフキン(風)コスプレが似合いすぎてて会場がどよめいていた。

SCARLET KNIGHT
このライブのハイライトといっても過言ではない、ゴスペル風アレンジのスカナイ。「音楽の力」ってよく言いますが、この時の「音楽」って9割方「歌声」を指してるんじゃないでしょうか。音楽番組の口パクは議論になるのに対してオケの当て振りに関してはほとんど議論の対象になっていないように。「声」の尊さに震えた1曲。

哀愁トワイライト
これも絶対に聞きたかった曲。音楽番組でよくこのパートが流れていて嬉しかった。そう、水樹奈々はジャズも歌います!ただ、内気な女の子が突然あか抜けたドレスを着て酒場に行くという展開に戸惑いを隠せない客席。
このパートで登場した管楽器メンバーがサックス・藤陵さん(ファイヤー)の呼びかけで集まったと聞いて、音楽って改めて人と人との繋がりの業界なんだな~と。

Song Communication
この曲を聞くと水樹さんの軌跡と重ね合わせてしまって泣ける。ライブのストーリーの中で出会った沢山の仲間と一緒に歌う姿は、小さな女の子が描いていた夢を、今ではこんなに大勢の仲間が支えてくれている…という、まさに水樹奈々自身の物語なんですよね。泣くわ。去年の夏ツアー中に過労でダウンしたこともあって、「カンペキじゃないからみんなが必要」の歌詞が染みる。

New Sensation
歌詞を求めてさまよう客席。