あれから2週間

2年以上も存在を忘れていたブログを今更書いてみようと思ったきっかけは、そう、渋谷すばるくんです。

すばるくんが音楽活動に専念するために関ジャニ∞を脱退?今更しょーもない妄想!って、フライデーの記事(が載るよという宣伝)を鼻で笑いながら、友人にポプテピピックのスタンプを送ったりしていました。ツイッターのタイムラインも概ね似たような反応でした。本人たちのコメント以外は信じられないって。

だから、会員サイトに掲載された7人のコメントも、次々とヤフーのトピックに上がってくる「脱退」の文字も、最初は夢の中の話のように感じていました。

ちょうどその日は仕事だったのでリアルタイムで記者会見も見られず、かといって情報番組で補完する気にはなれず。彼らの肉声を聞けば否応にも現実を突き付けられるし、何より第三者がこの件に対してわかったようなコメントを寄せるのを聞きたくなかった。「がんばれ」とか「応援したい」とか、はぁ?私は関ジャニ∞を背負って歌うすばるくんが好きだったし、その姿をこの先もずっと応援したかった。ってなるのが明らかだったので。

 

私がすばるくんの歌声を認知したのはかなり遅くて、デビュー8周年の頃だったと思います。友人の家で見た「FIGHT」ツアーのライブDVDの中で「宇宙に行ったライオン」を歌う姿が余りにも神々しくて、気付けば過去のCDやDVDを夢中で集めていました。

なんて書くとすばる担のようですがそういうわけでもなく・・・夜ふかし出の村上ファンなんですけど・・・それはさておき、担当とかそういう次元ではなく、すばるくんを関ジャニ∞の歌姫(歌の王様?)であり象徴であると思ったし、バンド曲ではメンバー全員がすばるくんを守る騎士に見えるような、そんな関係性を好きになりました。

ソロ活動の辺りから「アイドルである」自覚を強く言葉や態度で示すようになったすばるくん。関ジャニ∞だから、ジャニーズのアイドルだから、大きな会場でライブもできて、大勢のスタッフが付いてくれて、映画の主演に呼ばれて海外にも行けて、沢山のテレビ番組にも出られて、フェスにも出られて。デビュー当時には考えられなかっただろう恵まれた環境の中にあって、でももっと「その先」を目指して、関ジャニ∞として誰も見たことのない景色へ挑戦し続けてくれることを、私は信じて疑いもしませんでした。その日までは。

 

会見内容をテキストに起こした記事を読みながら、そういえば「JUKE BOX」ツアーの罰ゲームで、「楽な方へ行ったらあかん、しんどいことやっていかないと」みたいなことをすばるくんは言っていたなと、ふと思い出しました。

更なる挑戦のためには、今の安定の中にいてはだめだと思ったんだろうか・・・そんなこと本人以外は誰も望んでないのに。

逃げ道は作らず、保険は掛けず、孤高の歌い手になることを選んだすばるくんのまっすぐさは、どこまでも美しくてかっこいい。だから余計に悲しい。

元気ライブの最終日、泣くほど懸命に大倉くんの穴を埋めようとしてくれた人が、二度と埋まることのない穴を空けていくなんて酷い。

失恋とも死別とも違う、こんな形の「諦めるしかない別れ」ってあるんですね。

 

私はすばる担ではないけれど、すばるくんの歌声に導かれるようにファンになったので、すばるくんのいない関ジャニ∞というものが全く想像できません。なんて言うのも、8人体制だった頃から応援している方にとってみれば失礼な話でしょうが・・・。

どうしてもすばるくんの影を追ってしまいそうだし、すばるくんがいなくても大丈夫な関ジャニ∞、になってしまうのは辛い。でも、すばるくんがいないからだめになってしまう関ジャニ∞なんてもっと見たくない。

会見から2週間、この相反する感情を「6人の関ジャニ∞を応援しよう」という前向きな思いにはまだ消化できていません。